2019年6月 いや~すごっかった。素晴らしい映画でした。あまりにもすごすぎて、きっとネタバレしてしまいますので、あらかじめご了承下さい。原作とは違うストーリーになってますので、原作読んだ方もきっと楽しめます。すみません、以後ネタバレです。
西島秀俊主演、佐々木蔵之介、本田翼
日本初の空母いぶきが敵艦隊と戦闘を繰り広げる24時間の話。原作では中国が侵攻してくる話だったけど映画ではやはり影響を考えて、某国(架空の国名)の侵略となっていた。いきなり無人島を占拠され、人質を取られた日本政府が、島の奪還と人質救出のため空母いぶきとその護衛艦隊を向かわせるというもの。
ありえないけど、取材記者が乗り合わせたまま戦闘へ突入する。戦闘の様子が直ちに国民の知るところとなる。映画なので、ここは目をつぶりたい。
政府は今後の外交交渉を踏まえて、なるべく両方に被害を出させずに行きたい旨を伝えてくる。防衛出動を出しているのにである。やれといって、やるなと言っているようなもので、この曖昧な指示のせいで自衛官が犠牲になる。映画だからぎりぎりで避けられたりして、ハラハラどきどきするのですが、実際なら、艦が一瞬で撃沈され、数百名の犠牲がでるわけで、ありえない部分はいくつかあります。日本側のが射程が長く、相手の射程外から艦対艦ミサイル撃ちたいのですが、それだと撃沈してしまい、相手に多くの犠牲が出るとの事で、相手の射程内に入り込み、主砲で相手の攻撃手段のみを破壊するという命がけの攻撃をします。相手の射程内に入るのですから当然相手は打ってきます。迎撃の号令を護衛艦いそかぜ艦長が大阪弁で「いてまえ!」というシーン、ちょっとコミカルで、もう笑ってしまうのですが、涙でそうでした。ぎりぎりで避けれましたが実際なら、終わっていたと思います。
ネタバレです
最後、相手が24機出てきて、こちらは一機しか上げられず、もうやられる寸前、国連の主要5カ国が潜水艦より双方の艦隊へ魚雷を発射し、直前で魚雷を自爆させた。これに関してネットでは、ケンカ両成敗みたいで嫌だという否定的な意見があったが、私は最高の終わり方だと思った。これが本当の国連のあり方だと思った。各国の原潜が戦闘海域でずっと、成り行きを見ていた。日本政府も必死で国連に訴えかけており、最後に国連が動いてくれた。国連主要国が一致団結すれば、戦闘なんて一瞬で止む。強いやつ5人出てきて、「お前ら、やめろ」と言われたら従わざるを得ない。主要五カ国の原潜が海面にすーっと現れる姿はもう圧巻以外の何者でもない。相手もビビッて撤退せざるを得ない。原作にはないこの終わり方に私は大変感激しました。でも実際、主要五カ国が一致団結するなんてそうそうない。絶対どこかが反対に回る。でも理想とはいえ、本当に良かった。最高の終わり方でした。取材記者役の娘は、本田翼っていうんですねえ。非常にかわいらしい娘でした。最後、世界に向けて平和を考えるよう訴えかけます。佐藤浩市の首相役もいろいろ言われていましたが、素晴らしかったと思います。みんな、それぞれ平和を願う気持ちは一緒で、どうすればいいのか必死になって考えています。
⇓中井貴一さんは、コンビニの店長役で、原作にも出てこないし、戦闘とは全く関係ない役ですが、一般国民の何気ない日常をコミカルに演じてて、戦闘海域での緊迫感とのギャップがより物語をリアルに感じれました。この映画、ネットでは賛否両論ありますが、私は非常にいい映画だと思います。
⇓上段真ん中の娘が本田翼ちゃんです。私だけか・・・知らなかったのは・・・
(出典:空母いぶきフィルムパートナーズ)