1914年ヨーロッパを中心に起きた戦争。同盟国側(三国同盟)と連合国側(三国協商)に分かれて戦った。ここに至るまでには様々な国が各々自分たちの国の有利になるように同盟を組んだり離れたり、仲の悪い国を排除したりを色々繰り返しながら国益を考えながら生き残りを模索しています。
三国同盟側(同盟国側)がドイツ、オーストリア(ハンガリー)、(イタリア)です。
三国協商側(連合国側)がフランス、ロシア、イギリスです。
ただ最終的には参戦国はどんどん増えてきます。世界でこの戦争による戦死、戦傷、行方不明者数は同盟国側が1641万人、連合国側が2248万人です。結果は連合国側の勝利で終わりました。ちょっと!ちょっとまって!連合国側が勝ったのに、同盟国側より被害多くない???そうです、そうなんです。ヨーロッパで戦った国はもうボロボロです。勝とうが負けようが、もうボロボロなんです。
始まりはボスニア事件:オーストリア皇太子暗殺
1914年ボスニアにてオーストリア皇太子がセルビアの青年に暗殺されて、オーストリアがセルビアに宣戦布告します。セルビアと仲の良いロシアがセルビアに援軍を送った為、オーストリアと同盟国のドイツがロシアに宣戦布告します。ロシアと同盟を組んでいるフランスとドイツが戦闘状態に入ります。ドイツがベルギーへ侵攻。そしてロシア、フランスと組んでいるイギリスがドイツに対して参戦。イタリアは始め静観していたが途中連合国側として参戦。ドイツがイギリスの客船を撃沈し米国人乗客が多数死傷したため、米国がドイツに対して宣戦布告。オスマン帝国参戦、日英同盟があるため、日本も参戦。ヨーロッパ中の国を巻き込みながら戦火が拡大。ただヨーロッパ以外ではそれほど被害はありませんが、ヨーロッパはもうひっちゃかめっちゃかという状態です。
このような形で戦争は始まり、広がっていきます。
約4年にわたる戦争です。この間様々な最新兵器が戦場に投入されました。戦闘は塹壕戦。1m前線を進めるのに、数百名犠牲が出るありさまとか。イギリス軍のビッカース重機関銃は毎分500発発射できる。ドイツ軍のUボート配備。Uボートでイギリスの補給を遮断した。航空機も次々と開発される。初めは航空機による偵察程度だったが、爆撃機や戦闘機など開発が進んだ。暗号や解読の為の技術が進む。塩素、マスタードガス、ホスゲンなどの毒ガス兵器が開発され使用された。イギリスがマークⅠ戦車開発して実践投入。さすがに塹壕掘って重機関銃構えられていたら、両軍進むに進めなかったでしょうね。それで戦車の開発となるわけですが、塹壕を乗り越えて鉄の塊が進んでくる様子を初めてみたドイツ兵は度肝を抜かしたでしょうが、やはり当初はマークⅠ戦車の信頼性が低すぎて思うような効果が得られなかったとのこと。
戦況が長引くと経済が疲弊し、各国国民の間に不平が高まります。1917年ロシア国内でロシア革命が起こり戦いが続けられなくなる。1918年オーストリア(ハンガリー帝国)内部で反乱がおこり、降伏。ドイツでも革命が起き、休戦協定締結。負けたドイツは現在の日本円にして200兆円という巨額の賠償金を払うことに。。。この巨額の賠償金も第二次世界大戦の引き金につながります。
あとがき
不良同士の抗争で、クローズみたいな・・・う~ん。まあ何というか・・・一人だけグループを抜けるというのも中々難しいものがあるかもしれませんが、ただただ生き残りたいという考えで同盟側と協商側に分かれて戦いが起こりました。仲間を作ったから安心と言うことは絶対にないといういい見本かもしれませんね。同盟があるから行きたくもない戦争をする羽目にという状況がヨーロッパ中に広がった感じです。ただあの状況で自分一人同盟に加わらず、戦争にも加担しないという状況ができたのか・・・う~~~~ん。それが出来るとしたら、よっぽど腕っぷしが強くて一匹狼的な感じの不良となるわけですが・・・確かにクラスに一人はいたような・・・