映画:鬼滅の刃をみて思うこと。ネタバレあり

この記事は約3分で読めます。

20210327

映画のネタバレ

(出典:映画「鬼滅の刃」制作委員会)

流行に遅れること数か月・・・まあ流行に乗るつもりもないですが・・・人気だとは聞いてましたが、TVで初めてみて、何となく引き付けられ、映画館へ行ってみました。まさか不覚にもアニメで泣くとは・・・なるほどすごい。「うまい」を連発し、駅弁を食う炎柱の煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)のあまりの豪快さと強さに安心しきっていた。敵の鬼も退治し、ふうやれやれといった所に現れた強大な敵。上弦の参「あかざ」。戦闘に特化したような強さ。高い戦闘力に加え、素早い回復力。切っても切っても自己修復していく。炎柱「煉獄:れんごく」もすさまじい攻撃を加えていく。そのすさまじさに主人公とその仲間たちは加勢できる隙は一寸たりともなく、ただただ見守るのみ。「あかざ」は人間ではなく、鬼であるため、切られても即座に修復してしまう。一方、炎柱とはいえ、人間である「煉獄:れんごく」はやられた分だけ体力は落ちていく。「あかざ」は言う。徐々に押されていく「煉獄」に、鬼にならないか?一緒に高みを目指そうと。鬼になれば死の恐怖もなく、切られてもすぐに修復する。このままではお前は死んでしまうぞと。武の道を極めたこの二人にしか分からない空気感。しかし煉獄は拒否し戦闘を継続。最後、身を犠牲にし「あかざ」の動きを封じ、鬼の弱点である朝日がもう少しで昇るという寸前に逃げられ、そのまま煉獄は命を落とす。

あまりの衝撃に体中の力が抜け、一時席を立てませんでした。席を立ってもすぐにトイレに駆け込み、思いっきり鼻をかむ。もう涙もポロポロですぐに鼻がつまる。まさか苦労して倒した敵の次に更なる強敵が現れるとは・・・油断してました。鼻が詰まって息が苦しいです。この鬼滅の刃という物語を知らない人のために書くと、この作品は勧善懲悪的な話ではなく、鬼には鬼の事情があって鬼になり、過去の経験や人間だった時の思いを引きずりながら鬼をしているんです。主人公の炭治郎はそんな鬼の思いを匂いで感じ取り情けをかけます。大人がみても十分見ごたえのある作品となっています。

あとがき

私は敵味方という見方をしても、良い悪いで見ることはなるべくしたくないです。先日友人と鬼滅の刃の話をしていて、鬼と人間を同列に扱う話し方が気に入らなかったのか、その友人は鬼も私も、いかにも悪いやつというような言い方をしてきたので、私は言ったんです。鬼の食事がたまたま人間だったというだけで、人類の敵であることには変わりないですが、彼らは彼らで精いっぱい生きているんだと。食物連鎖の頂点にいるはずの人間。生物界で覇権を握っているはずの人間。それが取って代られた時に、今まで一番だったものとしては激烈な反応を見せることになる。牛に精肉工場の冷凍庫の中を見せれば、牛は人間のことをなんというか?間違いなく鬼というでしょう。牛食べなくても生きようと思えば生きれるはず。いただきますと手を合わせて、本当にその犠牲となった生き物に感謝の気持ちを伝えているのか?敵味方で言うならば、人気の高いシャアアズナブルはアムロの敵であること。敵だから戦うのであって、良い悪いではない!鬼だって生きているんだ!!!って言ったら、その友人はなぜか遠くを見るような目つきで、やさしく微笑んでました。

タイトルとURLをコピーしました