ミッドウェイ海戦、真珠湾、ドーリットル色々調べて見たよ。南雲さんも!

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ローランドエメリッヒ版ミッドウエイ(ネタバレあり)

ローランドエメリッヒ監督のミッドウエイ、見てまいりました。迫力は半端ないです。観客は7人ほど(少ない…)まあ上映も終わり頃だったし…戦争映画だけに…

ミッドウエイ海戦とは、言わずと知れた日本海軍が米海軍に大敗北を喫した戦い。さぞかしアメリカ人はこの映画をみて意気揚々と映画館を出ていくのでしょう…日本人は肩を落としてとぼとぼ帰って行くの…かな。日本側配役は、以下の通りです。

  • 山本五十六大将…豊川悦司
  • 南雲忠一中将… 國村隼
  • 山口多聞少将… 浅野忠信
2020日本公開

1941年12月8日(日本時間)空母6隻、航空機350機による真珠湾攻撃を皮切りに、日本海軍は破竹の勢いで東南アジア方面へ進軍し、米英を蹴散らした。日本のゼロ戦を見たら戦わず、逃げろと言われるほど、米軍に恐れられていた。開戦当初、ゼロ戦の能力とパイロットの技量は米英のそれを遥かに凌駕していた。確かに、アメリカと言うと、物量で押してくるイメージがありますね。パイロットも日本のように何年もかけて育てるというより、人員を補充するという考えの方が強かったようです。

南雲忠一中将って!? 真珠湾を考える

(出典:ウィキペディア)

ミッドウエイ島はハワイ近く、もうほぼ太平洋のど真ん中に存在します。このあたり狙うならなんで、真珠湾攻撃の時に一気に制圧しなかったのかと思うのですが...実際はハワイ真珠湾は要塞化されており、万一、例え制圧出来たとしても補給が続かない等の理由からあり得ない様です。さらに言うと、ミッドウエイ島を狙っていたのではなく、ミッドウエイ島を叩く事によって米空母機動部隊を誘い出し、連合艦隊主力部隊で撃滅する事が目的です。真珠湾攻撃の指揮官はミッドウエイ海戦と同じく南雲中将です。映画では、真珠湾では南雲中将の失敗という感じで言われていました。また今度も南雲中将が指揮を取っていいのか?また失敗すると山口多聞少将が山本五十六大将に詰め寄ります。日本国内では真珠湾は大成功であり、南雲機動部隊の大手柄と言われますが、肝心の空母は居らず、燃料タンクも破壊出来ていないという事を考えれば完全に失敗と見る人もいるくらいです。特に山口多聞少将は、攻撃的な性格でマニュアル通りに動く南雲中将の事を、歯がゆく思っていました。後の被害を考えれば、真珠湾ではもっと積極的に行くべきだったという意見もありますが、上層部の作戦通りに動き、被害を最小にし、米海軍の戦艦を4隻撃沈、1隻挫傷、3隻損傷という戦果を考えれば、充分であったというのも確かです。

憲法学者でタレント?の竹田恒泰さんは、太平洋戦争で勝つ為の戦略として、フィリピンの米軍は相手にしないという事を言ってました。米国は相手にせずヨーロッパ戦線でてんてこ舞いのイギリスとオランダのみ東南アジアで相手する戦略です。もうそれは日米戦じゃないし...すごい...もう発想が異次元ですね。

奇襲して手を引くっていうのは、やっぱり勿体ない気がします。しかし当時のハワイ真珠湾には要塞が築かれており、艦船等は近づくことが不可能と言われるほど世界有数の防衛体制が整っていました。以前から日本が攻めてくるとしたら、航空機を使い奇襲で行われるだろうと言われていましたが、格下の日本を軽く見る傾向もあり、まさか日本がアメリカに仕掛けるわけがないとタカをくくっていたのも確かです。南雲さんが真珠湾で二次攻撃だけで引き返したのも日本海軍の命令どおりであり、攻撃の主目標が戦艦であったことを考えると、大変な成果を上げたことは確かです。ミッドウエー開戦の敗北も南雲さんはマニュアル通り指示していたことを考えると、南雲さんは組織人であり、ルール通り動く人、言われたとおり、学んだ通り、という印象です。決して間違っていない。非常に優秀な指揮官であることは確かです。でも真珠湾も含め、勿体ない、もっと出来たはずと思わずにはいられない。そう考えれば、その上の山本五十六連合艦隊司令長官の作戦が甘かったと言えるかも知れません。

暗号解読されていた!!!

アメリカは日本の暗号解読に必死でした。暗号解読出来たのは全体の10%程度。おおよその事しか分かりません。もうじきなんか行動起こすだろうなという事は分かっても詳しいことまでは分かりません。そこで米側はどこが狙われているか調べるために、ミッドウエイ島だと見当をつけカマをかけます。「ミッドウエイの飲料水浄水装置壊れていて...」という嘘の無線連絡に日本側は引っ掛かり、日本の目標はミッドウエイだとバレるのです。暗号を徐々に解読していく米側に、まさか解読されているわけないと思っている日本側。もうこの時点でかなり不利なわけです。真珠湾の時は、最初だけあってしっかり情報統制されていましたが、連戦連勝を続けるうちに情報漏れがひどくなり、ミッドウエイの時には出港前からかなり米側に把握されていました。

出典:ミッドウェイ:2020公開

ドーリットル空襲って!!(ミッドウエイ前)

ちょっと脱線しましたが、映画ではドーリットル空襲も描かれています。米空母が日本側に見つかるギリギリまで近づき、爆撃機を飛ばし、日本本土を空襲するというもの。開戦初期の段階で、米軍は焦っていました。日本のあまりの勢いに参っていて、空母を敵に見つかるギリギリまで近づけさせ、機体を軽くするためギリギリの燃料で、少ない爆弾を積んでドーリットル中佐にB25爆撃機16機で日本本土空襲を命じます。東京、名古屋、神戸などの大都市の空襲を見事成功させ、燃料もないため、中国上空で日本側に捕まる可能性もあったのに、燃料切れの爆撃機をパラシュートで脱出します。すごすぎです。このドーリットル空襲だけで一本映画できそうです。たとえ少ししか爆弾を投下出来なくても、なんとしても日本へ空爆したかったわけです。どれほど米軍は焦っていたのかわかると思います。で、被害は少なかったとはいえ、本土空襲、特に帝都東京空襲に焦った日本の軍部は、ミッドウエイ作戦(MI作戦)を本格的に進めて行くことになるわけです。

空母機動部隊!

空母の複数運用は日本が初めてで、日米ともに空母同士の戦い方をよく理解出来て無かったのです。ただひとたび見つかれば、すぐに艦載機が来て爆撃されますので、どちらが先に敵空母を見つけられるかということに掛かっています。でも先に述べたように米側は日本の動きをおおよそ把握していますが、日本側はまさか米機動部隊がいるわけないと思っているわけです。索敵も米側は十分に入念に行いますが、日本側は不十分な索敵しか行われませんでした。この点は南雲さんの明らかな失態です。また空母4隻を距離をあけず集中運用していたのもまずかった。もし各空母十分距離を取っていたら1隻見つけられても、残り3隻あれば十分勝つことが出来た。また良く言われるのが、ミッドウエイ島の攻略と米機動部隊同時に戦った事も、失敗でした。パイロットの技量や戦力を考えれば、勝って当然だったとみる専門家も多いだけに残念でなりません。

あとがき

ミッドウエイ海戦についてはまた後日。ここで勝っていれば、太平洋戦争も全く違った結果になっていた可能性も大きく、日米ともに大きなターニングポイントとなりました。

すみません。ゴチャゴチャ色々書き綴ってしまい、わかりづらく、申し訳ないです。

(参照:ウィキペディア)

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