今回は、私の武勇伝です。もうウン十年前の、役に立つかどうかも分からないような、話ですが。。。こんなオヤジになって昔の事を言うのは、大変恥ずかしいのですが、安全保障を考える上で、避けてはいけないとという一種の使命感から、とっても恥ずかしいのですが、語らせて頂くことにします。笑わないで下さいね。
ウン十年前の記憶の為、細かい部分は一部想像も含みます。ご了承下さい。
中学時代
私だって男ですから、喧嘩の1つや2つくらいあるわけです。喧嘩っ早い人は毎週のようにしたという人もいるでしょう。うちの会社の人が、昔不良で喧嘩の時、相手を近所の港の岸壁から落としたという話を聞いた時は、思わず吹き出してしまいましたが。。。それは、もうほとんど、ビーバップハイスクールの世界ですよ。。。まあそういう人もいつつ(今はいいお父さんです)。。。逆に私は至って普通の真面目な、気の弱い、でも級長だってやっていたようなタイプ。ごくごく普通です。痩せてるけど、中学の部活は柔道部で、強くもなく、試合でもそれほど勝った記憶もなく。。。まあ普通にみんなと和気あいあいと練習してたような感じ。
当時(ウン十年前)、その中学を仕切っていた番長A:体が大きくワル。学年NO1ですね。その手下が不良B:相当なワルです。夏休みその不良Bから電話があり、金銭を要求される。こちらは、ないと言って断り電話を切ります。夏休みが明けて、確か始業式が終わって、体育館から出るところで、いきなり不良Bから殴られ、こちらは一瞬怯んで殴り返します。この時点で、双方一発ずつの被害です。覚えとけよと言われ、去っていくB。そのまま教室へ戻り、廊下で待ち伏せていたBと戦闘再開です。殴り殴られ、蹴って蹴られて、頭突きに膝蹴りなど取っ組み合って、てんやわんや。。。もう皆、教室の窓から身を乗り出して見ている状態。番長Aもほんの数メートルの距離で、友人と肩を組んで「おう!やれやれ!」と、はやし立てている状態。もしこのとき番長AがBを加勢しに来れば、間違いなく私はボロボロに負けていたでしょうが、運良く彼は、はやし立てるのみで、戦闘には参加しませんでした。先生が来たかどうか覚えていませんが、なんとなく引き分けたという感じでした。
数日後、帰り道、不良Cが私の方へ近づいてきた。この男、番長Aとは一線を画す、一匹狼的な不良。(イメージ的に)そんな男が近づいて来たのだからこちらはビビる。そんな一匹狼の不良Cは「で、Bとはどうだったの?」「はい、引き分けました」と答えると、「うまいねえ!そうか、はっはっは」と言って去っていった。
後日、不良Bに再び喧嘩を売られそうになったとき、一緒にいた柔道部主将がぱっと間に入ってくれ、追い返してくれたことは、ウン十年経った今でも忘れない。
また別の話ですが、校内で別の不良Dと喧嘩になりそうな事があって、一緒の塾に通っていた共通の友人が急いで近寄って来てくれ、相手の不良Dに話しかけて、事態の悪化を防いでくれたというのもあります。はっきり書けば、私に逃げる時間をくれたわけです。その不良Dも相当なワル。やりあえばこちらもただでは済まなかったでしょう。その塾の友人は頭のいい人。不良の方に話しかけ、気をそらすと同時に両方の立場を傷つけないよう配慮してくれたのだと思いました。たったこれだけの事ですが、その友人のことも未だに忘れない。ウン十年前である。
喧嘩したのも思い出として覚えている人も多いでしょうが、争いになる寸前で止めてくれた人の事も決して忘れることはないでしょう。不良Bにしろ、Dにしろ、仲良くうまく付き合って行くのが一番いいのでしょうが、なかなかどうしてうまく行かないものです。喧嘩っ早い人なら、Bから金銭要求された時点で、今から行くから待っとけと言って、戦闘になるのでしょうが、そんな人は鼻から狙われません。私のような普通の人は、どうすれば争いを防ぐことが出来たのでしょうか。お金を支払うべきだったのでしょうか?一度でも渡したら、当然卒業するまで渡し続けなければならなくなります。親の金をクスネて何十万円も渡したという事件は当時のクラスメートでもありました。その人は、他校の人から脅されていました。どうすれば良かったのでしょうか。たぶん現在でもそんな状況で苦しんでいる子供らがいるでしょう。今、同じ状況の人に言えることは、ただ一つ。親に相談、先生に相談です。大人は君たち子供よりも長く生きているだけあって戦い方を知っています。対処の方法を知っています。怖くて怖くてしょうがないでしょう。ものすごく言いづらく、相談しにくいのも、大人は知っています。でも勇気を持って一歩進んで欲しい。それがあなたの戦いです。しっかりきちんと聞いてくれる大人に相談し、説明することがあなたの戦いです。それから先は大人に任せましょう。学校を巻き込み、警察や、地域ぐるみで解決に向かわなくてはなりません。被害や取られた金銭が大きい場合は、裁判になることもあるでしょう。そこで、あなたは大人の戦い方を学べばいいんです。向こうの親だって言うことの聞かない子供に手を焼いていることでしょうし、それが相手の親の戦いでもあるんです。君は君で強くなる努力をしなくてはいけない。力をつけ、仲間を作る。力をつけると言うのは、もちろん柔道や空手、ボクシングなどを身につけるという意味も当然あるんだけど、ランニングだっていいし、筋トレだっていい。力とは、それだけではない。勉強を頑張り、知識を身に着け、自分の主張をはっきり言えるようになる事も含みます。正しいことは正しい、違うことは違うと言えることもその人の力です。そういう強い芯を持っている人を悪い不良は、なるべく避けようとします。また仲間を作ることも重要です。今は疎遠ですが、私も柔道部主将と友人で、助けられました。強い人と友人になれれば、安心ですが、重要なのは「友人」であって、「こびへつらう」とは違いますからね。そこは注意です。勉強も運動も自信なくても、大丈夫。自分の得意な趣味だっていい、自分の信じる方向へ突き進んでほしい。
あとがき
大人になった今でも、どうすれば争いを防げるのか、分かりません。そんな、何もわかってないいい大人が偉そうに書きましたが、一つ分かっていることは、しっかり考えて、今、出来ることを一つ一つやっていくこと。です。
大学時代
これは大学時代、居酒屋でアルバイトしていたときのバイト仲間の話。彼は痩せていてとても喧嘩するタイプには見えないのですが、深夜コンビニで「男のスタミナ?何とかラーメン」とかいうカップ麺を持っていたら、不良っぽい人に「男のスタミナだってよーだっせー」みたいな感じでおちょくられたそう。最初は我慢してたそうなのですが、あまりにもしつこいので、「なんだ!やるのか!」という感じでもみ合いながら店の外へ出たんだそう。するとその不良の仲間が5人いてその連中に囲まれたとのこと。さらにはその奥にものすごくバカでかい黒人さんがいて、もう駄目だと思ったとか。その彼は、5人の不良に囲まれ、今にも戦闘が始まりそうな状況で、その奥にはデカイ黒人が待機してて、もう絶対絶命だったそうです。
その後、どうなったかというと、
「警官が来た」との事でした。
店の人が呼んでくれていたんだって。
それでこの件は終わりです。でも彼の最後の言葉が忘れられない。その5人と黒人さん以外にもう一人いたんだそう。女です。その女はもみ合いになってる状況を見て一言「さっさとやっちまえば〜」それを聞いた彼は、この5人の不良と黒人さんにやられたとしても、この女だけは絶対に許さんって言ってました。
あとがき
争いを防ぐのは大変難しいです。コンビニの店員さんがすぐに気がついてくれたから助かりましたが、もし気が付かなかったらと思うとゾッとします。もみ合いながら店外へ出たのも良かったのでしょう。ある程度戦える人なら、一対一を言ってみるのもいいかもしれませんが、一番いいのはやはり逃げることでしょう。囲まれたまま戦うのはやはりまずかったでしょう。争う寸前で助けてくれた人のことを決して忘れないと書きましたが、この女のように争う寸前で油を注ぐ人の事も決して忘れられないでしょう。
※おぼろげなウン十年前の記憶の為、細かい部分は一部、想像で書いています。ご了承下さい。