自衛隊の階級、部隊配置、その他、まとめてみた

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自衛隊は大きく分けて5つの階級があります。「士」「曹」「尉官」「佐官」「将官」です。気になる年収についても・・・おおよその目安ですので・・・

自衛隊の階級

(出典:自衛隊の知識)

これらの階級章は腕や襟、肩などについてますので、イベントなどに行かれた際は、確認されてみてください。

将官

将官というのが、軍のトップというイメージですね。大将に当たるのが、幕僚長です。陸海空に一人づつ、プラス統合幕僚長という方がいて、計4名います。統合幕僚長は防衛大臣の補佐する役目で、陸海空を束ねる制服組のトップになります。幕僚長で有名なのが元航空幕僚長の田母神さんです。ネット調べでは年収1800万円とか・・・俺のがもらってるぞ!という方もいるかもしれませんが、部下の数では敵わないでしょう。陸上自衛隊の隊員数は14万人、海上自衛隊が4.2万人、航空自衛隊が4.2万人です。陸海空それぞれの社長???とでもいうべきかな???この下に中将、少将に当たる陸、海、空の将と将補がいます。旅団、師団等の指揮を行う。数千人規模。年収1000~1500万円。(注意!人の大きさを年収で測ってはなりません!けど気になりますね。)

佐官

佐官というのが、1等~3等、陸海空それぞれいます。連隊、大隊など数百~1300名を指揮します。年収600万円~800万円。ひげの隊長で有名な佐藤正久さんは1等陸佐でした。大佐だったんですね。海上自衛隊で言えば、1等海佐は護衛艦いずも等大型艦の艦長クラス。

尉官

小隊、中隊を指揮する。部下は数十人~数百名規模。年収500万円前後。戦国自衛隊の千葉真一が三等陸尉の役です。作家の柘植久義さんは、フランス外人部隊に所属していました(中尉待遇)。

数名規模の班を任される。年収400万円前後。新人を鍛える鬼軍曹のイメージ。

1~3年目の自衛官、年収300万円前後。俳優の今井雅之さんは、陸士長から俳優へ転向しました。

(出典:ニュースポスト7)

自衛隊で出世するには、防衛大学卒がいいようです。場所は横須賀。学群(部)が応用科学、電気情報、システム工学、人文社会科学です。自衛隊の幹部自衛官の養成機関。人数は1学年で380名ほど。試験は難しいが、合格すれば、自衛隊員として給与が支払われる。給与は月115800円で年2回の賞与合計387930円だそうです。学生は必ず体育会の部活に入部しなくてはならない。自信のある高校生は、目指してみるのもいいかも・・・

部隊編成:陸自普通科の場合

師団(将官):8000人前後

旅団(将官):4000人前後

連隊(佐官):1300人前後

中隊(尉官):200人前後

小隊(尉官):35人前後

↓世界の標準的な部隊編成です。各国違いがあります。ちなみに陸自の普通科は大隊はないです。

(出典:ウィキペディア)

陸上自衛隊

(出典:陸上総隊)
(出典:陸上総隊)(陸上総隊直轄部隊)

2018年4月より陸上自衛隊の組織が再編されました。今までは防衛大臣が各方面隊の上に来ていましたが、5つの方面隊を統合管理する陸上総隊という組織を新設し、そこが防衛大臣の命令を受け、各方面隊に指示を出すことになります。また陸上総隊が海上自衛隊、航空自衛隊、米軍との調整も一本化して行うことで運用の実効性を高めます。その陸上総隊自身も直轄部隊を持っています。第一空挺団、水陸機動団、中央情報隊などが直轄部隊となります。

(出典:ウィキペディア)(陸上自衛隊)

これからは、陸上自衛隊の組織は陸上総隊が全方面隊を統合して指揮をします。例えば防衛大臣→陸上総隊→○○方面隊→第○師団→第○○普通科連隊という具合に命令が下っていくわけです。非常に分かりやすくていいですね。

(出典:自衛隊組織編成図)(陸自西部方面隊)

↑陸上自衛隊西部方面隊第4師団の例です。春日市に師団司令部があり、大村市、春日市、北九州市、別府市にそれぞれ普通科連隊が配置されています。陸自普通科とは歩兵科のことです。陸自の主力です。連隊とは日本では1300名規模となっています。第4師団は6つの連隊があり、対馬警備隊と合わせておおよそ8000名規模の師団となります。全国には15の師団、旅団があります。

海上自衛隊

(出典:ウィキペディア)(海上自衛隊)

↑海上自衛隊の組織編成です。大湊、横須賀、呉、佐世保地方隊。防衛大臣の下には、海上幕僚監部の補佐の元、自衛艦隊、地方隊、教育航空集団、幹部候補生学校、術科学校等があります。 自衛艦隊は護衛艦隊、航空集団、潜水艦隊、掃海隊群、情報業務群、等に分かれています。 H28年度、護衛艦は46隻あり、4個の護衛隊群と5個の地方配備部隊に分かれて運用されています。 更にややこしい話をしますが、1個の護衛隊群は2個の護衛隊に分かれています。第1~8護衛隊まであり、例えば、第一護衛隊(横須賀)はDDH183いずも、DDG171はたかぜ、DD101むらさめ、DD107いかづちの4隻で構成されます。いづもはあのヘリ空母です。はたかぜはイージス艦、むらさめといかづちは凡庸護衛艦となります。地方隊というのは、自衛艦隊の後方支援という立ち位置。主な任務は、警備や災害派遣、自衛艦隊の後方支援、機雷、爆発物等の処理などになります。

航空自衛隊

(出典:ABHPnet)

現在、F15,F4、F2が配備されていますが、2018年に最初のF35Aが三沢基地に配備され、今後42機を調達する予定です。ちなみにF35Aは一機146億円とか・・・

航空自衛隊の編成は、防衛大臣の下に、航空幕僚監部の補佐の元、航空総隊、航空支援集団、航空教育集団、航空開発実験集団、補給本部、その他があります。航空総隊の隷下に 北部航空方面隊(千歳:第2航空団、三沢:第3航空団)、中部航空方面隊(百里:第7航空団、小松:第6航空団)、西部航空方面隊(築城:第8航空団、新田原:第5航空団)、南西航空方面隊(那覇:第9航空団)があります。各方面隊には、飛行部隊だけでなく、PAC2,PAC3を運用する高射部隊があります。全国第1~6高射群、全24高射隊を配備しています。

あとがき

2018年4月より陸上総隊が新設されました。組織は状況に応じて変わっていきます。上記の情報も古くなっている可能性があります。ご了承ください。自衛隊員は22万人です。非常に大きな組織です。それゆえ指揮系統を考えた組織編成というのも重要です。強い組織づくりの参考にされてみては!!

(参照:NAVER,ウィキペディア、防衛省、学研「自衛隊図鑑」、他)

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