9条改憲について、自分なりに考えてみた。9条改憲に賛成?反対?

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最近このブログ、軍事関連の記事が多いなあと自分でも不思議なのですが、なぜかそういう方向へ流れている今日このごろです。政治的なことはなるべく避けたいのですが、どうしても軍事ネタの場合、少なからず関わってきます。先日「9条改憲にNO」に署名をお願いされたこともあり、ちょっと今回は9条改憲について自分なりに調べて、考えることにしました。

憲法9条改正に反対派?賛成派?

 先日、ある方に「安倍9条改憲にNO!」に署名をお願いしますと言われて、「すみません、自衛隊好きで、ブログによく軍事関連の記事、書いてるんです。どちらかというと改憲賛成派です」と言って署名をお断りしました。その人は、そうですかと言って、冊子をくれました。その方は誠実で優しそうな感じの方です。平和を守りたい一心なのは良く分かります。でも賛成派の私としても、いや日本中の人、世界中の人、平和を守りたいというのは皆同じ気持ちです。

(出典:MSN.com)

冊子を読まさせて頂きました。もちろんその冊子には、憲法改正によってどういった弊害、デメリットがあるかが書かれています。徴兵制の可能性、防衛費増大による社会保障の縮小、物流事業、医療関係者や兵器のメンテの為に、民間人が戦地へ派遣される可能性があることなど・・・反対派が心配していることは、当然賛成派も同じように心配しています。徴兵なんて誰も嫌だし、社会保障削ってほしくないし、戦地なんて当然行きたくないし、ましてや戦いたい人なんて世界中どこを探したっているわけない。冊子に書いてある反対派の心配事は、反対賛成関係なく皆思っています。みんな同じなわけです。みんな同じ、安心で平和で、のほほんと暮らしたいわけです。

それでは何が違うのか?といえば、危機感です。2013年スイスで行われた徴兵制に関する国民投票で73%の有権者が「廃止に反対」を投じた理由を考えてほしい。もし廃止になれば、兵役にもつかなくていいし、浮いた莫大なコストを社会保障へ回すことが出来る。いたれりつくせりのはずなのに、平和を守るためにスイス国民は、あえて厳しい徴兵制継続を選択したのです。

(出典:ビジネスインサイダージャパン)

みんな同じです。戦争なんて絶対にいや。要は確率の問題だろうと思います。いかに戦争になる確率を低くするかです。人間である以上、いつかはケンカしてしまうかもしれません。でも例えケンカになっても、言い合いで収まるのか、ちょっとした小競合いか、もしくは総力戦になるのか・・・できるだけ被害を最小にしたいし、確率を少しでも下げたい。平和を少しでも長く継続したいし、止めてくれる友人がいたら少し安心だし、一緒に戦ってくれる友人がいたら心強い。でも誰もケンカなんてしたくない。みんな同じです。みんな怖いんです。確率を少しでも下げたいんです。

(出典:静岡経済新聞)

確率を下げるためにも抑止力をつけることは重要です。大変コストがかかるため、賛成派の私でも躊躇してしまうほど。どれだけ防衛費増額すれば、安心が手に入るか誰にもわかりません。抑止のために仲間を作りたいけど、相手のケンカには巻き込まれたくはない。でも相手も同じことを思っています。巻き込まれることを恐れて、手を切ってしまえば、確率は上がってしまう。それを防ぐ為に、国が傾くほどの予算を防衛費に回すことになる。

戦いたい人は、まずいません。。行きたくないけど、「助けて!助けて!」って言われるんです。意を決して行く人達がいる中で、日本は憲法を盾に目を背けてきました。何が正しくて、何が間違っているのか?行かないのが正しいことなのか?見殺しにするのが、普通でいいのか?でもやっぱり行きたくない。世界中の人、皆同じです。みんな無視して自分の国でぬくぬくしていたいんです。

自衛官に犠牲が出たら?ということですが、抑止による国の安全、国民の覚悟の度合いということを抜きにして論じることはできません。犠牲が出てもいいという人は、いるわけありません。国内の警察に例えて、殉職者が出る危険を考えて、警察署から警官は出ないなんてことにならないのと同じように。国の安全を守るためにも、どう進んでいくべきか、国民全体で考えていかなければならない問題だと思います。

※自衛隊が紛争地帯へ行く可能性があるPKOの活動、集団的自衛権等の議論は後日調査して書きたいと思います。

憲法9条:戦争の放棄、改憲案

第9条‐①
日本国民は正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し。国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
第9条‐②
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

☝法律とかとんでもなく分厚い本に小さい字でズラズラ書かれている印象ですが、憲法9条というのは実はたったのこれだけなんです。たったこれだけの文章の為に、その解釈を巡ってひたすら頭を悩ませているわけです。この憲法を決めたのは占領軍ですが、当時の担当者も相当文言など頭を悩ませたことでしょうが、それ以上にその後の日本人の頭を悩ませていることに違いありません。

現在、「自衛隊は合憲とは言えない」とする憲法学者が多く、違憲ですらあるという議論もあるため、その違憲論を解消するため「自衛隊」という文言をこの憲法に追加しようと安倍政権、自民党が動いている。自民党が検討している素案の一つが次の文。まだまだ内容は変わってきています。最終的にどんな内容、表現になるのか注意して見ていく必要がありますね。

(出典:産経ニュース)

あとがき

「9条改憲NOに署名を」って今回初めて言われました。初めは名前ぐらいと思ったのですが、物を書いて発信するブロガー(あえて言わせてください)としては、曲げてはいけない部分かなと思い、断らさせて頂きました。その方も、「思いはそれぞれですので」と言って理解して下さいました。深く考えるいい機会になったと思います。ただ艦船をみてかっこいいな!ではなく、本来の意味を考え、関わっている人の思いも紡いでいけるようなそんなブログにしていければと思いました。今後、政治、憲法や法律など難しいと思われがちな事も嫌がらず、もっと勉強して書いていきたいと思います。

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