弾道ミサイルって何?!ロケット?北朝鮮?大陸間?

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昨今、北朝鮮が日本海に発射している弾道ミサイルっていったい何なのか、調べてみました。

(出典:ウィキペディア)

要は、弾道を描いて飛んでいくミサイルのこと。大砲とか、けん銃の弾、戦車の大砲はすべて弾道を描いて飛んでいきます。初速を与えられて、あとはポーンとボールを投げたように、自然落下、重力に引っ張られて、慣性のみで孤を描いて落ちていく軌道を弾道という。そのミサイルバージョンと考えれば良いと思います。

asahi.com(朝日新聞社):ミサイル発射どう探知? 防衛システムの「眼」 – 北朝鮮関連

大陸間弾道弾なんて、ほぼロケットの打ち上げと一緒です。垂直に打ち上げられ、速度や角度など微調整が行われます。数分間でロケットエンジンは切り離され、弾頭は慣性のみで飛んでいきます。ロケットエンジンがけん銃の薬莢と考えると分かりやすいかな。第二段ロケットまであるようです。

慣性のみで飛ぶため、命中精度は非常に悪く、その国の技術レベルがその国の国家戦略に大きく影響します。アメリカの大陸間弾道弾の命中精度は現在100m程度と言われています。そのずれを考慮に入れて、核弾頭を搭載することで、目標の壊滅効果を高めるわけです。

(出典:Weapons school)

北朝鮮の技術レベルはまだ低く、命中誤差1km程度と言われています。それで壊滅効果の高い核兵器とセットで開発しているわけです。技術的にはロケットの打ち上げと変わらず、北朝鮮は初め、批判を避ける為、衛星の打ち上げだと言い張っていたわけです。

宇宙速度って???

第一宇宙速度=7.9km/s(約マッハ23)これ以下だと弾道軌道で地表へ戻ってきます

第二宇宙速度=√2×第一宇宙速度=11.2km/s 第一以上第二以下で地球を回る人工衛星となります。地球脱出速度ともいわれる

第三宇宙速度=16.7km/s 太陽系脱出速度??? 条件によって違う。

人工衛星になるには第一宇宙速度7.9km/s以上の速度で飛び出す必要があります。それ以下の速度だといかなる物体も地球の重力圏から出ることは出来ません。(ウィキペディア参照)一歩ずつでも進んでいればいつか月まで行けると思ってましたが、絶対無理なようです。(地表を回るとかそう意味じゃなく・・・)興味と自信のある方は計算で出るようですので、トライしてみてください!

(出典:毎日新聞)

大陸間弾道ミサイル(ICBM)射程距離6400km以上のものをさす。

中距離弾道ミサイル(IRBM)射程距離2000~6000km

準中距離弾道ミサイル(MRBM)射程距離800~1600km

短距離弾道ミサイル(SRBM)射程距離800km以下

潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)、空中発射弾道ミサイル(ALBM)などもある。

国会でも議論されたが、発射基地を攻撃できるトマホークなどの巡航ミサイル導入に関して、発射の兆候が分かった段階で、射程の長い巡航ミサイルで攻撃しようというもの。この巡行ミサイルというのは、弾道ミサイルと違って、慣性ではなく、ジェットエンジンで自分の力で、進んでいくもの。誘導レーダ搭載で、確実に目標を捉えて突入する。弾道ミサイルは高高度から超高速で落ちてくるためマッハ5とか10とかになります。速すぎて、大変迎撃しにくいわけです。比べて巡行ミサイルはマッハ1以下(亜音速)になります。

(出典:毎日新聞)

弾道ミサイルが大砲の弾だとしたら、巡行ミサイルは飛行機かな???たとえがおおざっぱですみません。発射直後はほぼ垂直に上昇していくので、ある程度の向かう方向は分かっても、どこに落ちるかまでは分かりません。カーマンラインとは、地表から100kmの仮想ライン。100kmまでが大気圏、それ以上が宇宙空間です。射程によっても変わりますが、弾道ミサイルは宇宙空間まで出て、その後誘導装置が弾頭の向きを微調整することで、目標に着弾するようにします。微調整が終われば、あとは放り投げられた爆弾です。しかし最新の弾道ミサイルは、超音速滑空であったり、途中で進路を変えられたりする技術が出てきているようで、通常の弾頭を放り投げる従来の弾道ミサイルとは違った形に進みそうな感じです。(中国の最新兵器DF(東風)-17が超音速滑空ミサイルと言われる)

(参照:ウィキぺディア、他)

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