徴兵制について調べてみた。各国の徴兵事情、諸問題、女性兵士

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ノルウェーの事を調べていた時に、男女とも徴兵制ありとのことで、少し驚きました。いくら男女平等とはいえ、体力差があるにも関わらず、兵士になることを義務付けられるとは。最初は事務関係、通信関係かなと思っていたら、大間違い。ほぼ男性と同じ訓練を受け、同じ部隊にに配属され、同じ任務に就きます。しかも共同部屋とか。日本はありがたいことに徴兵制ではありません。しかし、世界では多くの徴兵制を導入している国があり、その一部にはノルウェーのように男女ともに義務付けられている国もあるようです。2015年時点、国連加盟国193か国中、169か国が軍隊を保有し、64か国が徴兵制を採用している。

(出典:AFPBB)

徴兵制のある国(現在64か国)紹介

韓国、タイ、ベトナム、ウクライナ、スイス、ロシア、北朝鮮・・・など64か国

韓国

満19歳になれば徴兵検査を受け、21~26か月の兵役につくことになります。北朝鮮と戦争中(休戦中)の為、徴兵制を続けざるを得ないでしょう。月20000円前後の給与があります。諸事情により30歳までは猶予あり。KPOPグループが兵役の年齢となり、グループの人気を落とさず、誰から行かせるか事務所としても頭の痛い所。なぜか免除になった有名人も多い。

(出典:航空万能論GF)

タイ

毎年4月に21歳になる男性は、くじ引きを引かなければならない。赤紙は入隊。黒紙は免除である。赤紙の割合は2割程度。このくじ引き大会???に家族親戚総出で応援に駆け付ける。赤が出れば頭を抱え、黒が出れば大喜びである。周囲の男連中の反応は逆になるとか。兵役は2年。

(出典:日テレニュース)

ウクライナ

2014年ロシアのクリミア侵攻で島を取られたウクライナが即、徴兵制を復活させた。やはり、身近に脅威があるとせざるを得ない状況になります。2015年、プーチン大統領はウクライナと戦争になれば、「世界滅亡的な事態になる」と語っています。核配備もちらつかせ、欧米諸国に衝撃を走らせた。欧米諸国は侵略だと批判、ロシアは親露派住民の保護、民主的なクリミア独立の支援だとしている。ウクライナ軍の大量離反(ロシア側へ投降)も起こった。

(出典:ウィキペディア)(濃緑:クリミア)

コスタリカ

有事の際に限り徴兵制を認めている。1948年に常設軍は廃止されているが、準軍事組織、民兵部隊などがある。米軍で軍事訓練も受けている部隊もあり、軍がないというわけではない。しかし常設軍がないという状況が成立するのも、近隣国の軍事力が低く、脅威になるほどでもない点、またアメリカとラテンアメリカ諸国で結ばれたリオ条約(集団安全保障)にも加盟しており、そういった背景があって、常設軍の廃止という選択に踏み切った。でも約70年間常設軍を設けていないのは奇跡に近い。冷戦時、1980年代のニカラグア内戦、2003年イラク戦争では兵を出すよう米国から圧力をかけられ、2010年にはニカラグア軍に島を占拠されるなどの危機も、外交努力と国際司法の枠組みの中で解決に導いた。紆余曲折しながら守り抜いた「常設軍を持たない」という選択。大変すばらしい事ではあるが、ちょっとした状況の変化で、また戻らざるを得ない状況にもなり得る。日本に当てはめるのは非常に難しいが、こういった国もあるんだということを、心に刻んでおかなくてはならない。

(出典:外務省HP)

スイス

言わずと知れた永世中立重武装国家である。職業軍人4000人、予備役210000人からなる軍隊を持つ。国民皆兵で20~35歳の男性に兵役義務がある。この期間に通算260日の兵役と毎年3週間の補充講習という形。女性は任意。有事の際は焦土作戦も辞さない構えを表明。2006年までは家を建てる際は、核シェルターを設置することが義務付けられていた。2013年には、莫大なコストのかかる徴兵制の存続について国民投票が行われ、73%の有権者が「廃止に反対」という国民の強い存続の意思が示された。

(出典:SWITCH BOX)(写真はイタリア軍)

イスラエル

男性3年、女性2年の兵役義務。

ノルウェー

兵役は12~15か月。2015年より女性にも義務付けられた。

北朝鮮

朝鮮人民軍、総兵力120万。兵役期間が10年と非常に長い。金正恩をトップとする先軍国家。

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